信用取引について勉強と実践
今までは現物の取引しかしたことが無かったですが、松井証券さんの動画を見て信用取引を始めました。
信用取引を始める前の私にとって信用取引はリスクが高い取引だと思ってましたが、取引の仕方によってリスクを抑えることが出来るという事が理解できたので、自分の例を交えながら自分なりの理解をまとめていきます。
補足ですが今年は6月時点で22万程度の利確をしてます。基本的に現物は配当金狙いで売買しないという事もありますが、そのうちの17万程度は信用取引なので、利益の大半は信用取引となってます。
そもそも信用取引とは
前置きが長くなりましたがここから信用取引について書いていきます。
楽天証券によると信用取引の説明について下記のような記述があります。
信用取引とは、現金や株式を担保として証券会社に預けて、証券会社からお金を借りて株式を買ったり、株券を借りてそれを売ったりする取引のことです。
個人的にはこの説明に出てくる証券会社からお金を借りるという言葉がリスクが高いと思われてしまう原因だと思ってます。
もちろんリスクをとるような取引もできますが、そういった取引をやらなければリスクを抑えた取引をすることが出来ます。
信用取引の特徴
次に信用取引の4つの特徴について紹介します。
1.最大3.3倍の取引をすることが出来る。
株式取引の投資の幅を広げる~信用取引入門~より |
信用取引がハイリスクと思われてしまう理由としてこのレバレッジという言葉があると思います。
あくまで自己資金の3.3倍までの資産を使って取引をすることが出来るというだけなので、レバレッジをかけたくない場合や信用取引取引に慣れてない場合は下記の図のように自己資金内で信用取引を行ってください。
2.売り建てが出来る
現物取引だと上昇トレンドでしか利益を得ることが出来ないですが、信用取引を活用することで下降トレンドでも利益を出せるようになります。
ここで私の経験で空売りが出来てよかった例を紹介します。
昨年汽船系の株が注目を集めていたため、私も乾汽船(9308)の株を持ってました。
乾汽船は今年は利益が微妙という噂が流れていたため、株価が下がると思い権利落ち日から少し様子を見ていたところ、下降トレンドになってきたため現物で持っていた株を売って、空売りでエントリしなおしたのです。
(この時現物を売るタイミングが少し遅かったため、5万円程度の損失を出してしまいました)
しばらく様子を見ていると減配が公表されて、株価が下落をしたためこのタイミングで買い戻しを行い10万円程度の利益を出すことが出来たため、本来は損失を出して終わっていたところを5万円程度の利益を出して終えました。
↓当時の取引
こちらはデイトレをする人じゃないと関係がない特徴だと思いますが、信用取引をすることで同一資金での回転売買をすることが出来るようになります。
例えば現物取引の場合、100万円しか資金がない状況でA銘柄を100万円で購入したとします。その日にA銘柄の株価が上昇したので売ったのですが、株価がさらに上がりそうだと思いその日にもう一度A銘柄を購入するという事が出来ません。(別で100万円を用意できれば再度A銘柄を購入することはできます。また、A銘柄以外は購入できます。)
私は普段デイトレをやらないのですが、デイトレをやった時の結果が下記です。
私の場合保証金として200万程度しかないので、現物だけだと200万円までしか取引できないですが、信用取引を実施することでこの例では2500万円分の取引を実施することが出来ます。(もちろん1回1回の取引額はレバレッジをかけない200万円以下に抑えて取引してます。)
通常信用取引には返済期限があります。一般的な信用取引は制度信用取引と呼ばれるもので、下記図のように投資家の人たちは6か月以内に反対売買(買い建ての場合は売り、売り建ての場合は買い)をしなければいけません。
![]() |
信用取引の「制度信用」と「一般信用」の違い 特徴を知って賢い株取引をより引用 |
他にも証券会社によっては一般信用取引(SMBC:返済期限が3年)や無期限信用取引(松井証券)など独自のサービスを行っている場合があります。
こちらは口座を開設している証券会社によって異なるため、この記事では記載しません。各自の証券会社のサイトを確認したうえでどのようなサービスがあるかご確認お願いします。
信用取引での注意点
信用取引では追証や逆日歩などが発生してしまいます。ここでは信用取引での注意点を3点紹介します。
信用取引では追加保証金(追証)が発生する可能性がある
簡単に言うと信用取引を実施している中である一定額以上の損失を出してしまうと担保が足りない状態となってしまい、保証金を追加しなければならなくなります。
信用取引では委託保証金維持率というものがあり、建玉(信用取引で買った株のようなもの)の20 %以上の保証金を用意しないといけないというルールがあります。
下記例では最初保証金が30万円程度あって建玉を100万円分あったが、損失を出して保証金が20万になってしまった場合です。
この時にさらに損失を出してしまって保証金が10万円まで下がってしまうと保証金が足りなくなってしまい、保証金を追加するか保証金維持率が20 %以上になるように建玉を減らさないといけなくなります。
空売りをしていると逆日歩が発生することがある
逆日歩とは簡単に言うと空売りする投資家が増えすぎて証券会社の株が不足してしまった場合に空売りしている投資家が証券会社にお金を払わなくてはいけなくなります。
証券会社は株が不足していると日本証券金融株式会社(日証金)から株を借り入れる必要があるのですが、その時の手数料を売り建てをしている投資家が払います。(逆に買い建てをしている投資家は逆日歩をもらうことが出来ます。)
信用取引の逆日歩とはより引用 |
補足になりますが、SMBCや岡三証券は買い方が逆日歩をもらえるという表記がありましたが、DMMでは受け取ることが出来ないと記載が書いてあるため、買い方が逆日歩をもらえるかは証券会社によるのかもしれません(一般信用(買い)では逆日歩が発生した際、受け取ることはできますか?)
逆日歩の怖いところは事前に予想が出来ないところです。
続・優待取りのつなぎ売り 短期信用&クロス注文 マヂカルラブリーと学ぶ 松井証券 資産運用!学べるラブリー Season2 ~めざせ億り人~#8より |
証券会社によっては逆日歩の発生を良そうするようなサービスを実施しているため、信用取引をする方はこういったサービスを活用するのもアリだと思います。逆日歩予報のご案内
損失が無限大になる可能性がある
例えば現物で1000円で株を購入した場合、損失の最大はその会社が倒産した場合で最大でも1000円の損失で済みます。逆に言うと株価が100倍や1000倍になったらその分利益が増えるため、利益は無限大となります。
一方で空売りの場合は逆で利益が最大になるのはその会社が倒産した場合の1000円ですが、株価が100倍、1000倍になった場合にその分損失が増えてしまうため、損失は無限大となってしまいます。
信用取引でやってはいけないこと
恐怖の二階建て
簡単に言うと同じ銘柄で現物と信用取引を実施することです。
なぜダメなのかを松井証券さんの動画をベースで説明します。
例えば現物で500万円持っており、信用取引でレバレッジの最大分取引しているという状況を考えます。
この時2000円で買った株が値下がりして1400円まで下がった場合に次のように損失が大きくなってしまい、保有資産がマイナスとなってしまうため保有資産がなくなるだけでなく、追加でお金を払わなければいけなくなります。
信用取引でダメ、ゼッタイ!なこと マヂカルラブリーと学ぶ 松井証券 資産運用!学べるラブリーSeason7 ~信用取引編~より |
このように二階建てをしてしまうたった30 %程度しか下がっていないにも関わらず全財産がなくなってしまっているため、絶対に実施しないでください
こちらも松井証券さんの動画が分かりやすく解説してます。
時価総額が小さい中小型株で流動性の低い銘柄のことをアチアチ銘柄として紹介されてました。
動画ではダブルスコープが紹介されており、このような銘柄は手を出さない方が無難との事でした。
信用取引でダメ、ゼッタイ!なこと マヂカルラブリーと学ぶ 松井証券 資産運用!学べるラブリーSeason7 ~信用取引編~より |
このような銘柄に手を出さないようにするために各証券会社が提示している日々公表銘柄や増担保規制銘柄に手を出さないようにしてください。
日々公表銘柄は信用取引による売買が過熱している銘柄を公表してます。
増担保規制銘柄は保証金率を上げて信用取引をしにくくするような規制です。
信用取引でダメ、ゼッタイ!なこと マヂカルラブリーと学ぶ 松井証券 資産運用!学べるラブリーSeason7 ~信用取引編~より |
規制をする理由としては貸し手である証券会社が投資家に対して危ないと判断しているからです。証券会社が危険と判断をしているような銘柄は触らない方が無難です。
信用取引でダメ、ゼッタイ!なこと マヂカルラブリーと学ぶ 松井証券 資産運用!学べるラブリーSeason7 ~信用取引編~より |
空売りをする際に試したこと
ニュースを見て下がるような材料がある銘柄を空売りする
ニュースを見て不正などのマイナスな情報が出た場合に翌日に空売りでエントリーしてました。
直近の例でいうと豊田自動織機のフォークリフト排ガス認証の不正です。
この時は3万円弱の利益を出すことが出来ました。
ただ、色々試してみてマイナスな情報が出たからと言って必ず株価が下がるとは限らないという事を理解できました。
例えば丸亀製麺のカエル混入などです。
こちらは23日にカエル混入が発表されたので、私は24日に空売りをしました。
その時の株価が下記の図なのですが、私がエントリーした24日に下げたものの、その後26日まで株価が上昇してます。
この時は2万円程度損失を出してしまいました。
また、ダイハツの認証試験の不正問題の際も親会社であるトヨタを空売りしたのですが、これも予想が外れました。
多少は株価が下がったものの、上がるようなそぶりを見せたため、すぐに買い戻しをしました。この時は2000円程度の損失です。
色々試してみて分かったことは以下の2つです。
- 大企業の場合、不正が発覚してもそこまで株価に影響しない場合がある
- 不正などのマイナスな情報が出ても、その情報が正しいかどうかを判断する必要がある
まだいろいろ試している最中なので、他にも自分なりに分かったことがあれば記載していきたいと思います。
まとめ
この記事では信用取引のメリットと注意点をまとめました。
動画で勉強したことを元に利益を出すことが出来たので、引き続き勉強しつつ利益を出していきたいと思います。
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